韓国で一般に広まった食事療法、生食(せんしく)。
さて、生食(ローフード)とは?
新鮮な穀物や野菜などを、火を加えず生のまま食べる食事のことです。
熱を加えないことで、ビタミン、ミネラル、酵素、食物繊維など、原料に含まれるものがそのまま残ります。
もともと韓国には、僧侶の食事、病人の回復食としてあったものが、健康やダイエットを気にする人に受け入れられ、広まったものです。
火食(煮たり焼いたりした食べ物)は、身体の新陳代謝に必要な栄養素、酵素を、熱を加えることで破壊してしまいます。
しかし、生食は、食材に含まれる豊富な栄養素を、そのまま取り入れるので、栄養の損失が少なくてすみます。
生食ダイエット・・・
体内に摂取したカロリーを全て燃焼するならば、肥満にはなりません。
これは、燃焼する栄養素と燃焼させる栄養素のバランスが取れているからです。
燃焼する栄養素 ・・・ 炭水化物、たんぱく質、脂質など
燃焼させる栄養素 ・・ ビタミン、ミネラル
欧米化された食生活では、脂質、たんぱく質が過剰供給されてしまいます。
そして、燃焼させるビタミン、ミネラルなどが不足しています。
そうすると、燃焼されない栄養素が多く、結果的には、中性脂肪として皮下に、内臓に蓄積してしまうのです。
この不足する燃焼させる栄養素を十分に摂取し、基礎代謝能力を上げることで、体内に余分な脂肪が蓄積されないようにする必要があります。
もちろん、燃焼する栄養素の過剰摂取は、控えることも必要です。
ところで、生食を乾燥させた食材で補給する場合は、食前、食後に水分を多めにとることが必要です。
これは、胃の中で、水分を吸って膨らむので、過食を防ぐことにもなります。
※ 専門家によっては、この生食の作用について、否定的な見解
を持つ方もいるようです。
・・食物に含まれる酵素の大部分は消化される前に、胃酸に
よって破壊されてしまうのが事実であり、野菜を生で食べ
ることによって、新陳代謝が促進されるというのは疑わし
いということです。 さて???
とはいえ、加齢やストレスによって、体内には必要な酵素が減少しますので、身体の代謝機能能力は低下してしまいます。
やはり、自然食を中心とした食事を摂り、脂肪、塩分を控えることには変わりないとも思えます。